2022/10-12ものがたり日記
あらすじの範囲を超えそうなネタバレは薄字(反転推奨)。まだ自分で楽しむ予定があればスルーしてね。
前の記事から若干時間飛んでるけど気にしない。ともかく去年の棚卸しをしないとね。
『マイ・ブロークン・マリコ』(映画/2022)
- 親友の自殺をニュースで知った主人公が、何を思ったか遺骨を奪って逃避行するお話。
- 原作漫画読んでて絶対映画映えするな~と思っていたので観に行ったけど大満足。
- やさぐれOLな主人公を永野芽郁、メンヘラの親友・マリコを奈緒が演じる。永野芽郁はちょっと背伸び感あったけど奈緒の壊れっぷりが迫真すぎて鳥肌立った。
- きれいな思い出のマリコ、手紙の中のマリコ、語りかけるイマジナリーマリコ。時系列と虚実が入り乱れながら二人の関係性が少しづつ明かされていく。
- メンタルの危うさと家庭環境、身近すぎない身近で思うところがあるがとっても難しい。運よく壊れずに育ってきた自分のような人間がしてあげられることは実際とても少ない。。。
- 原作と同じくらいの時期に読んだ限界逃避行もの『雪女と蟹を食う』もおススメ。人間、死にたくなったら旅に出るのがいいんだろうな。
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雪女と蟹を食う(1) (ヤンマガKCスペシャル) | Gino0808 |本 | 通販 | Amazon
『四畳半タイムマシンブルース』(映画/2022)
- 小説『四畳半神話大系』と舞台脚本『サマータイムマシン・ブルース』のコラボ小説、のアニメ映画化(ややこしい)
- テンポのいい森見節に収まりの良いSFプロットが合わさった、とっても心地いい映画。『神話体系』を履修していなくても多分楽しめる。
- クールで賢いのに不思議ちゃんな黒髪乙女の明石さん、高校生当時の自分にクリティカルヒットした。今見てもこの人だったらいくら振り回されてもいい気がしてしまう。
- 高校生活と比べると大学生活には無限のIFが広がっていたなと自分の人生を振り返っても思う。だから学園ものや青春ものの感傷とはまた違った味わいがある。
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惰性67パーセント 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) | 紙魚丸 | 青年マンガ | Kindleストア | Amazon
『氷の城壁』(漫画/2021)
氷の城壁【タテヨミ】 1巻(マーガレットコミックスDIGITAL/マンガMee/集英社) | 阿賀沢紅茶 | 無料試し読みなら漫画(マンガ)・電子書籍のコミックシーモア
- 高校生男女4人が中心のアオハル群像劇。家族のおススメで珍しく読んだ縦スクロールの漫画。
- 今まで読んだ学園ものの中でトップクラスに共感性が高い。フィクション的な誇張をほとんど感じず、それでいて完結までずっっっと面白い。
- 脱キャラクター的とでも言うか、集団の空気感を捉えるのがうまい人だと思う。
- 陰キャ陽キャでカテゴライズできないたくさんの関係性やコミュニティの描き分けがめちゃくちゃうまい。あちこちで見られる他愛のないやり取りがもの凄くそれっぽい。
- 「コミュニティで定義される己のペルソナ」的な考え方からすると、コミュニティの解像度が高いからこそそれに属する登場人物たちの感情や行動原理がリアルに感じるのかもしれない。
- 好きの種類の話、最近の『スキップとローファー』(アフタ12月号)でもテーマになっててタイムリー(過去イチ好きな回でした)
- Loveか否かの世界を超えてなお残る男女の関係性が大好きなんだけど、それはピュアな世界だから成り立つとも言えるのかなあ。
- こゆんと五十嵐の関係いいよね、、、人生観が狂うくらいのトラウマが不思議なくらい簡単に解決したのは間違いなく高校生活での積み重ねがあったから。精神的な成長をカタルシスに繋げるのがうますぎる。
- 縦読み漫画はコマ割りの存在感が薄いのでリズム・テンポの作り方が難しいのかなと勝手に思っていたが、特に見開き漫画と遜色なかった。
スキップとローファー(1) (アフタヌーンコミックス) | 高松美咲 | 青年マンガ | Kindleストア | Amazon
正反対な君と僕 1 (ジャンプコミックス) | 阿賀沢 紅茶 |本 | 通販 | Amazon
連載Pick Up『かぐや様は告らせたい』
かぐや様は告らせたい 1 ~天才たちの恋愛頭脳戦~ (ヤングジャンプコミックス) | 赤坂 アカ |本 | 通販 | Amazon
- 由緒ある高校の生徒会メンバーが、お互いを告白させようと高度な()恋愛頭脳戦を繰り広げるラブコメディ。約7年の連載を経て堂々完結。
- 個人的にはヤングジャンプを購読するキッカケであり、連載の最初から最後まで見届けた思い入れのある作品。
- ちょうど連載中盤の「ウルトラロマンチック」なるイベントを境に、色んな意味で話のテイストが変わる。
- 自分も含め前期のノリが好きな人が多い印象。後期のしみじみ展開も悪くないけどやっぱりナレーションがいいテンポでツッコミ入れてた頃がキレてたなあ。あとリアタイだと『【推しの子】』同時連載の影響は露骨に感じちゃった。
- 関係性が目まぐるしく更新されていくので登場人物達の思いがけない魅力や成長を次々見せてくれるのが本当に楽しかった。週刊でも単行本でも一気読みしても面白さを損なわない稀有なタイプだと思う。
- 誰かひとり選べって言われたらミコちゃんかなあ。最初の露骨に馴染めてない頃(おそらく作者も持て余してただろう頃)を思えばこんなナイスキャラになるなんて。
- 思えばあの頃はこんなスピード感の中で生きていたんだよなあ、と思ってしまうのは感性の老化だろうか。もっともっと青春を摂取しなければ。
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取り上げなかったけど他に観たり読んだりしたのは『インシテミル』(小説)『貞子DX』『トップガン マーヴェリック』『ザリガニのなくところ』(映画)『ぼっち・ざ・ろっく!』(アニメ)などなど。ダイパ世代ぶりのポケモンとか7年ぶりの『日常』の新刊とか懐かし新しコンテンツも楽しんだ。『冨樫義博展』にも遠征して行ったなあ。やっぱり3か月も溜めると一度に書ききれないね。
2022年は個人的にも環境の変化が大きい一年だったけど、大きな問題もなく適応して生きていけた気がする。2023年は仕事も趣味も人間関係ももっとアクティブに貪欲に取り組みたいね。
ではまた来月!